SpaceX・OpenAI・Anthropicが2026年に同時IPOへ — 江崎孝彦が読む『未来悲観論』ではない理由
TL;DR · この記事で分かること
- 1 アナリストやジャーナリストの『バフェットが現金比率を高めている=近々暴落が来る』という記事は誤解、と江崎氏は指摘。バフェットは現金比率を高めても暴落予測ではない。
- 2 Anthropic・OpenAI・SpaceXが上場を急いでいるのも『未来が悪くなる』からではなく、単に資金調達を早くしたい、というのが江崎氏の見立て。
- 3 前回動画で出た仮説の確認: SpaceX/OpenAI/Anthropic が同年に上場するのは2027年以降の株価下落予測のためか、という問い。今回はそれに正面から答える構成。
- 4 バフェットの現金比率を巡る整理。リーマンショック前に現金比率を上げていた事例から『何かしらの予測で動いている』と思われがちだが、本人は単に予測していなかった、というのが事実。
- 5 補足: バフェットは CEO は譲ったが引退していない。今も毎日出社し、株分析を続け、普通に株を買っている。死ぬまで株式分析を愛する人物像。
- 6 メディアの構造的理由: 損失に敏感に反応する人間心理を利用した『暴落が来る』系の記事は儲かる。書き手のインセンティブが真実とは限らない方向に働く。
- 7 Anthropic・OpenAI・SpaceXが同時IPOを急ぐ理由はシンプル。資金調達したいから。3社の事業はとんでもなく金がかかる、というのが根本理由。
- 8 計画したい事業はあり、資金があれば実行できる規模。だから2027年クラッシュ予測ではなく、今この資金を確保したい合理的判断、というのが江崎氏の結論。
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『バフェット現金比率=暴落予測』は誤読
Wealth On提供の投資解説番組で、江崎孝彦氏が『2026年にSpaceX・OpenAI・Anthropicの大型IPOが集中する理由』をテーマに語る。冒頭で江崎氏は最近のメディア定型句を一つ取り上げる。『バフェットが現金比率を過去最大級に高めている=近々株価が暴落するに違いない』というアナリストやジャーナリストの記述だ。
江崎氏自身も以前はそう信じていた、と告白する。リーマンショック前にバフェットが現金比率を高め、その後に株価が約50%暴落した事例があるからだ。『何かしらリサーチで察知して、現金比率を上げているのだろう』という解釈は自然に思える。しかし実際には予測していたわけではない、というのが今回の主張だ。バフェットは現在 CEO こそ譲っているものの引退はしていない。毎日出社して株分析を続け、普通に株を買い続けている。彼の現金比率は予測の結果ではなく、彼の判断スタイルそのものから来る、という整理だ。
なぜ『暴落予測』記事が量産されるのか — メディアの構造
番組はメディア論にも踏み込む。江崎氏は人間心理の偏りを引き合いに出す。タイヤを夜中2時に『50%引きで売り出していますが買いませんか』と電話したらふざけるなと怒鳴られる。しかし夜中2時に自宅前の駐車場で誰かが自分の車のタイヤを取ろうとしていたら、眠っていてもすぐ起きて飛んでいく。損失への反応は得への反応より強い。
そういう損失敏感の心理を利用した『暴落が来る』系の記事は読まれる、ライターからするとそういう記事を書いた方が儲かる、と江崎氏は指摘する。書き手のインセンティブが真実と一致するとは限らない方向に働くため、『暴落予測』情報の量と質は必ずしも信頼性を示さない。同じ論理は2027年クラッシュ説でも成立する。確かにそうなる可能性は否定できない (未来は誰にも分からない) が、SpaceX・OpenAI・Anthropic の同時IPOをその根拠と読むのは違うのではないか、というのが本論への布石だ。
3社が同時IPOを急ぐ本当の理由 — 単に金が要る
江崎氏の結論は素っ気ないほどシンプルだ。SpaceX・OpenAI・Anthropic が2026年に大型IPOを集中させるのは、単に資金調達を早くしたいからだ。3社が手がける事業はとんでもなく金がかかる。やりたい計画が複数あり、資金があれば実行できる規模になっている。だから2027年に株価下落が来るから今のうちに、という後ろ向きの理由ではなく、純粋に資本を急ぎたいという前向きの理由で動いている、という読み方だ。
通常、同じ年に複数の大型IPOが続くと資金が分散して不利になるから滅多にやらないはずだ、という指摘もある。だからこそ2027年がやばいから3社とも先回りしているのだ、という解釈にも一定の説得力がある、と江崎氏は認める。それを完全に否定はしない。だが彼自身の見立てとしては、未来悲観論ではなく、AI および宇宙事業に必要な資本量が膨れ上がっていることを率直に反映した動きと読む、というのが番組のメッセージだ。
編集部の視点
Anthropic と OpenAI の上場時期を読み解くとき、市場のマクロサイクル予測と純粋な資本需要の話は混ざりやすいが、ここを区別する江崎氏の整理は実務的に有用だ。フロンティアモデル訓練・データセンター建設・計算インフラ確保には、もはやベンチャー資金では追いつかない規模の資本が必要になっており、各社が同時にIPOを急ぐのは結果としてそういう状況を共有しているからだ、という見方は事業の実態と整合する。読者にとっての示唆は二段ある。AI 業界の投資家として見るなら、Anthropic / OpenAI の評価指標を SaaS のような収益成長ではなく『次世代モデル訓練と運用に必要な資本に対する確保率』として再フレーミングする視点が重要になる。AI を業務で使うユーザーとして見るなら、上場後の四半期決算プレッシャーが価格戦略やプロダクト判断にどう波及するかが現実的な関心事になる。市場のクラッシュ予測と切り離して評価することが、長期視点での冷静な意思決定の前提条件だ。
出典
田村亮&鈴木奈々 自腹で米国株はじめました【Wealth On (ウェルスオン) 提供】
なぜ2026年にSpaceX、OpenAI、Anthropicの大型IPOが起ころうとしているのか?【江崎孝彦の投資の秘訣 #40】#投資 #米国株 #IPO #上場 #暴落
この記事はYouTube動画の字幕をもとにClaudeで自動要約しています。細部のニュアンスや正確な発言は元動画をご参照ください。
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